少し前のお話しですが、和歌山県まで「2025年改正建築基準法」の国が行う講習会へ行ってまいりました。本当は京都や大阪で行くつもりでしたが予定が合わず、少し足を伸ばして和歌山まで行ってまいりました。
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2025年4月からは全ての建物に省エネ基準や構造計算(または構造の仕様規定)に適合が義務付けられることとなりました。今までのような木造2階建ての住宅は断熱はどうでもいいや、構造の審査もないよ、ということは無くなります。省エネ基準適合は本来は2020年の予定だったのですが反対の圧力もあったそうで、ようやく適合されることになりました。
私も賛助会員として入会していますパッシブハウス・ジャパンの先輩方も大変ご尽力され法改正に至り、構造塾でも全ての建物に構造計算をとの動きをされ、正しい方向にいよいよ向かいます。

講義の前にせっかく和歌山市へ来たので和歌山城を横目に見ながら美味しいラーメンを食べに行きました。
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その後会場入りすると、何やら周りからこのような声が。「たまったもんじゃないよな。2025年の3月までに急いで確認申請をださねば。」「本当にこんなに面倒くさいこと困るよな。」
まあ、今までやっていた慣れた仕事が複雑になるのでしんどいと思うことはわかるような気もしますが、こんなに寒いお家を建てるのは先進国で日本くらいなもの、私たちプロがきちんとした暖かくて強い家を建てられなければ誰が建てるのでしょう?

その新しい基準もまだまだ物足りないくらいの基準で、気密の審査もないので、断熱材を増やしても冷暖気がスカスカに抜けると余計勿体無い。パッシブハウス・ジャパンの方々はその上を遥かに上を行くものを切磋琢磨してやり遂げている。私たちのところに来てくださるお客様は皆さん勉強されている方が多く良さもわかってくださるのですが、プロが率先してやらなければどうします?ということです。

今までの建物が大変寒く、弱く、空き家がどんどん増えていますし、今中古住宅やマンションを探されている方も最低1981年建築以降の新耐震基準の建物を購入されようとします。寒い家も弱い家も税金的にもかなり不利になっています。30年後でも恥ずかしくない、寒くない、暑くない、エネルギーを大切にする長持ちのするお家を建てていきたいです。