アプリコット建築研究所のblog

京都府 長岡京の設計事務所です。構造・省エネ[高気密高断熱]・使い勝手のバランスを重視します。

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和室の小上りについて

現在ではタタミのお部屋を設計することがかなり減ってしまいました。
でもたまにはタタミでゴロンとするのも味があって良いですよね。

今回は省スペースながらめいっぱい使える施工例をご紹介します。


1.プレーンな小上り、畳に座ってのスタディコーナー2Q2A5672



2.小上り部分、手前サイドからの引出し収納
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3.畳部分を上から外し使用頻度の少ない物の収納
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4.来客時ここに泊まっていただくのに、壁面に立て掛け収納されていた
けんどん式建具、これを持ち上げてリビングとの間の開口に
ストンとはめ込む。プライバシーが保たれます。
(ホールからの出入りはできます。)
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いつもお客様と色々な工夫のお打合せをするのが好きです。
高気密高断熱、高耐震も根底からの大事さがありますが
日々お客様と色々なアイデアを話し合うことも大切にしています。

 少し前のお話しですが、和歌山県まで「2025年改正建築基準法」の国が行う講習会へ行ってまいりました。本当は京都や大阪で行くつもりでしたが予定が合わず、少し足を伸ばして和歌山まで行ってまいりました。
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2025年4月からは全ての建物に省エネ基準や構造計算(または構造の仕様規定)に適合が義務付けられることとなりました。今までのような木造2階建ての住宅は断熱はどうでもいいや、構造の審査もないよ、ということは無くなります。省エネ基準適合は本来は2020年の予定だったのですが反対の圧力もあったそうで、ようやく適合されることになりました。
私も賛助会員として入会していますパッシブハウス・ジャパンの先輩方も大変ご尽力され法改正に至り、構造塾でも全ての建物に構造計算をとの動きをされ、正しい方向にいよいよ向かいます。

講義の前にせっかく和歌山市へ来たので和歌山城を横目に見ながら美味しいラーメンを食べに行きました。
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その後会場入りすると、何やら周りからこのような声が。「たまったもんじゃないよな。2025年の3月までに急いで確認申請をださねば。」「本当にこんなに面倒くさいこと困るよな。」
まあ、今までやっていた慣れた仕事が複雑になるのでしんどいと思うことはわかるような気もしますが、こんなに寒いお家を建てるのは先進国で日本くらいなもの、私たちプロがきちんとした暖かくて強い家を建てられなければ誰が建てるのでしょう?

その新しい基準もまだまだ物足りないくらいの基準で、気密の審査もないので、断熱材を増やしても冷暖気がスカスカに抜けると余計勿体無い。パッシブハウス・ジャパンの方々はその上を遥かに上を行くものを切磋琢磨してやり遂げている。私たちのところに来てくださるお客様は皆さん勉強されている方が多く良さもわかってくださるのですが、プロが率先してやらなければどうします?ということです。

今までの建物が大変寒く、弱く、空き家がどんどん増えていますし、今中古住宅やマンションを探されている方も最低1981年建築以降の新耐震基準の建物を購入されようとします。寒い家も弱い家も税金的にもかなり不利になっています。30年後でも恥ずかしくない、寒くない、暑くない、エネルギーを大切にする長持ちのするお家を建てていきたいです。

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年の幕開けは能登半島地震、日航機事故と大変な出来事があり、被災された方、事故にあわれた方には一日も早く平穏な生活に戻れる事をお祈りいたします。

本日1月10日は京都えびす神社へお参りに行ってまいりました。今年ももっともっと精進して良質な住宅の設計に携わることができますように、皆さまに暖かくて強いお家に住んでいただきたいようにお祈りをしました。

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 かくいう私は阪神大震災当時実家や今の京都府ではなく兵庫県西宮に住んでいまして、あの強い揺れを味わい命の危険を感じた一人です。RCの建物に住んでいましたがあまりの激しい揺れに鉄筋コンクリートの柱と梁が外れるのではないかと真剣に感じました。幸い体も無事で早い目に実家に家族で身を寄せることができました。あの恐ろしい揺れを感じているので設計するお家は許容応力度耐震等級3以外考えられません。

話は変わりまして、今年の2月は京都府より「断熱・気密・省エネ住宅体験会」のお誘いをいただき我が事務所兼住宅を体験していただけることとなりました。

チラシ(最終案)-1

チラシ(最終案)訂正-2


7年前の新築になり、当時の長期優良住宅の北海道・東北の基準の暖かさでしたが、今では省エネ等級6.5あたり~7やパッシブ・ハウスともっと暖かいお家を設計することが多くなりました。
まだまだ寒い家に住んでられる一般の方に、この暖かい家を是非味わっていただきたいと思います。光熱費もかなり減ったのはもちろん、朝起きて一番から元気に家事に仕事に取り掛かれる、どの部屋に行っても冬は暖かく夏は涼しく、のびのびと暮らせています。なので日本全体がエネルギーを大切にし、かつのびのび有意義に過ごせることに少しでも近づけるお手伝いができればと考えています。




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